北海おとこ船

波を波をヨー 蹴散らしながら
夜明け間近の 海をゆく
親父ゆずりの 二代目船で
目指す漁場は オホーツク
いのち元手に 度胸勝負だ
北海おとこ船

惚れて惚れてヨー 夫婦(めおと)になった
可愛い女房(おまえ)が 守護神(まもりがみ)
寄って来るなよ 知床カモメ
網を引く手に 邪魔になる
軋む船板 汗が飛び散る
北海おとこ船

浜で浜でヨー 篝火焚(かがりびた)いて
待っているだろ おふくろは
汐風(かぜ)にはためく 大漁旗が
俺の自慢さ 親孝行
夕陽背中に 帰る漁港(みなと)だ
北海おとこ船
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