雨月夜

ひとりぼっちと 思うなと
この手に残した 部屋の鍵
あなたのこころが 今しみる
迷い悩んだ 季節のはてに
やっと迎えた 雨月夜

男ごころが とけないで
手さぐりしていた 長い春
日蔭になじんだ 一輪草
すぐに日向(ひなた)に 咲けないわけが
眉をくもらす 雨月夜

いいの? 私で いいのねと
追いかけ追いつき 問い返す
恋紅ほのかな 薄明り
せめて幸せ 逃げないように
祈る思いの 雨月夜
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