DIARY

『ほらまた、こんなところに服を脱ぎっぱなしにしないでよ』
「うん、今ちょうどカゴに入れようと思っていたところ」
『リモコンもハサミも、いつも使ったら元に戻してよ』
「ごめん、忘れてた、次からは気をつけるわ」

「今日は帰るのが遅くなりそう」
『せっかくグラタン作ってたのに』
「悪いんだけど先食べといて」
『今日は2人で食べたかったのに』

お前とケンカして 少し距離置いて
改めて気付いたんだ 迷惑ばっかりかけていた
今までよりもっと 言うこと聞くから
脱いだ服 そのまんま散らかしたりしないから
できるだけ 寂しさを減らせるようにするから

『ねえ、週末は久しぶりに2人でどっかに行こうよ』
「んー、たまにしかない休みくらいゆっくりしたいけど」
『え、もしかして覚えてないの?付き合った記念日ってこと』
「あ、ごめん。忘れてた。そういえば今日だったな」

「あのさ、絆創膏ってどこにある?」
『テレビの下の引き出しにあるよ』
「助かった、少し指切っちゃって」
『場所くらいちゃんと知っといてよね』

お前がいなけりゃ 何にもできない
だらしない俺だけど 頼りっぱなしの俺だけど
今までよりもっと 言うこと聞くから
大切な記念日を 忘れたりはしないから
呆れさせないように 任せっきりにはしないから

お前の心を 受け入れることが
愛だって気付いたよ いつも我慢させてごめん
お前の1番で 居続けられるように
「ありがとう」だけじゃなく 俺も努力しなくちゃな

お前がいなけりゃ 何にもできない
だらしない俺だけど 頼りっぱなしの俺だけど
今までよりもっと 言うこと聞くから
いつまでも その声を 隣で聞かせてくれないか
いつまでも その笑顔 近くで見せてくれないか
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