ヒミツ

秘密が秘密でいられない
あなたの笑顔も無意味でしょう
逃げ場なんて最初からなかった
こうなることを知っていたら
地獄をくぐって逃げたでしょう
今もそっと溶け出す命とか

夢か現実かさえもう
私に判断できないの
黒い長髪を引く両手さえ見えなくて

逃げられない
内緒の砂漠でそっと踊りましょう
もう一回あの日に戻れたら
後ろの正面が誰だか
ああ魔法をかけてよ 声が枯れてゆく
もう見えない何もかも
きっと人肌の疑惑が溢れ出す
開けてしまったって気付いたの

堂々巡っている走馬灯
あなたが笑って手を引いて
連れ出してくれると思ってた

さよならしたいと願うときに限って
痛いくらいにあなたの顔が浮かぶ
知ってるようで知らない 何も
足取りがおぼつかない

まばたきしている間に
世界がどうなっているとか
つゆも知る由のない私を見つめ返す

のぞき穴
私が誰だか知っているのでしょう?
視界が晴れるほどあなたが
次第に遠くなってゆく
ねえ最後の最後でそっと抱き締めて
もう全部見せるから
宝が詰まって見えるその箱を
開けてしまったって気付いたの
溢れる愛情で溺れそう

逃げられない
内緒の砂漠でそっと踊りましょう
もう一回あの日に戻れたら
後ろの正面が誰だか
ああ魔法をかけてよ 声が枯れてゆく
もう見えない何もかも
きっと人肌の疑惑が溢れ出す
その箱に私を閉じ込めたつもりだったのに
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