いるのにいない

失くしただけならば どれだけいいか
ぼろぼろなんだ 手も差し出せず

明けない夜だとか 止まない雨が
私の傍で 笑いかけている

ああ でも 忘れたいよ ひどい夜をいくつも越え
離れてしまうなんて 私の声が届くところへきてよ

先へ進むことが 今は難しい
「君なら」なんて 言いかけてやめた

悲しい物語に 栞も挟めず
流れなかった涙が 肺を満たして(く)

ああ 今 影が落ちた 窓枠に頬を当てて
暗闇を追い越したい いつか君の不在も 愛せますように
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