夜半の月 ~幻想即興曲より~

水が激しくうねりほとばしり
風が激しく喘ぎ轟いた
力任せに剣を突き込めど
とても耐えられそうに無い身体は

海の底なる悪魔の手招き
羽根を生やした天使の誘い
胸に手を組み跪き
深い悲哀に打ちひしがれる前の諦観

変わることの無い
無情な天命
二人を引き裂く
最期の祈りも
届かないのなら
ただひとおもいに

海の底なる悪魔の手招き
羽根を生やした天使の誘い
胸に手を組み跪き
深い悲哀も受け入れ喚くこともなく

歌を歌い
歌いながら創る
ただ唯一の作り手となりて
彼女の声、彼女の歌
彼女の世界、彼女の自己、彼女の意味

まだ残された印の中にある
存在と体温を解き放つ

君の瞳に宿る星空
手を伸のばそうとした
かすかな光
音を立て夜が崩れ消えていき
太陽が邪魔をして
今はもう見えない

いざ別れ
ありがとう
ぼくはもう決めたよ

ああそれでも
心ならずもあらで浮世に
ながらえば恋しかるべき
夜半の月かな

ああそれでも
心ならずもあらで浮世に
ながらえば恋しかるべき
夜半の月

水が激しくうねりほとばしり
風が激しく喘ぎ轟いた
力任せに剣を突き込めど
とても耐えられそうに無い身体は

海の底なる悪魔の手招き
羽根を生やした天使の誘い
胸に手を組み跪き
深い悲哀に打ちひしがれる前の諦観

変わることの無い
無情な天命
二人を引き裂く
最期の祈りも
届かないのなら
ただひとおもいに

海の底なる悪魔の手招き
羽根を生やした天使の誘い
胸に手を組み跪き
深い悲哀も受け入れ喚くこともなく

歌を歌い
歌いながら創る
ただ唯一の作り手となりて
彼女の声、彼女の歌
彼女の世界、彼女の自己、彼女の意味

まだ残された印の中にある
存在と体温を解き放つ

ああ
心ならずもあらで浮世に…
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