宝塚のおんな

夢しかなくて むこうみず
そんなあんたが 今でも好きや
別ればなしを 笑って聞いて
泣いたらあかん 泣くのはいやや
遠く武庫川(むこがわ)一文(いちもん)字(じ) 月に照らされて
恋を見送る 宝塚のおんな

七色ネオン 着飾って
まるでおんなの 化粧のように
街は今夜も 淋しさ隠す
泣いたらあかん 泣くのはいやや
苦(にが)いお酒を飲み干して 胸の哀しみを
そっと酔わせる 宝塚のおんな

鳥には空が 似合うもの
かごに入れたり するのは無駄や
あんたらしさを 忘れんといて
泣いたらあかん 泣くのはいやや
強い六甲おろしにも 心乱されず
凛とたたずむ 宝塚のおんな
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