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産まれたあの日に さざめいた
花の風も 星夜(ほしよ)も
微睡(まどろ)む揺りかごで 聴いていた
真っ白な あの唄

「忘れるために ねえ 生きてゆくの?」
「生きるために ねえ 忘れてしまうの?」
終わり はじまり また連なり 甦る

巡って 廻って
愛という名の場所まで
旅を重ね たどり着けるように
ゆるされたその記憶を
信じていて

未来をあやめてしまうには
その掌(て)はまだ 幼い
言の葉の畔(ほとり) 隠されてた
希望は 君の名

「忘れてもいい ねえ 生きてゆくの」
「変わるために ねえ 歩んでゆけるよ」
終わり はじまり 心のとなり 花の頃に

巡って 廻って
明日という名の場所まで
「逢いたい」その想いで
満ちる空 それが
ぼくらの惑星

巡って 廻って
愛という名の約束
旅を重ね たどり着けるように
ゆるされたその記憶を
抱(いだ)きしめ

未来に裏切られても
容易くは褪せぬ瞬間を
ぼくら もう識(し)ってるでしょう

結んで ひらいて
君を呼ぶから

巡って 廻って
愛という名の場所まで
旅の真実(こたえ)を 見つけだせるから
ゆるされたその記憶を
抱(いだ)きしめ

愛は輪廻するわ
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