水鏡

カモメが一つ鳴く頃に
静かに舟を漕ぎだせば
霞む岸辺に街の灯り
ぽつりぽつりと消えていく

泣くな海鳥
春の空

潮騒だけを道づれに
水面に涙零れたら

心映した水鏡

ちらりちらり
浜千鳥

カモメが一つ鳴く頃に
静かに舟を漕ぎだせば
白い岬に街の香り
ふわりふわりと流れてく

泣くな海鳥
春の空

潮騒だけを道づれに
水面に涙零れたら

心映した水鏡
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