霧の碓氷峠

愛の名残りは いつの日消える
季節はいくつも 過ぎたのに
碓氷峠は 霧の中
まぶた閉じれば あの夏の
麦わら帽子が 風に舞う

どんな道でも あなたとならば
歩いてゆけたわ どこまでも
碓氷峠は 霧の中
叶うはずない 夢をみた
わたしに似ている 車百合

やがて霧積(きりづみ) なみだをぬぐい
心に刻んだ 頭文字
碓氷峠は 霧の中
胸の痛みは 消えぬまま
明日(あした)の希望(のぞみ)を 追いかける
×