日だまりにて

久しぶりだよこの町を歩いてる
風はまだ春の訪れを
僕に教えてくれないのに

ついさっきまで一緒に居た憂鬱な心は
青い空のずっとずっと向こうへ

そしてまたここへ
帰ってきたわけさ
風の音を聞きながら
いつの間にウトウトしてた
日だまりのあの公園へ

ちょうど町は昼下がり人々が日に照らされて
しばらく見ないうちに変わった様子など
どうでもいい事さ

葉の付いた観葉植物は
相変わらず僕に
何も教えてはくれないけど

針葉樹の揺れる永い冬の中で
風に吹かれながら
そっと語り合えた
あの頃のように

ここへ帰ってきたわけさ
風の音を聞きながら
いつの間にウトウトしてた
日だまりのあの公園へ
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