孤独の発明

あんな風に上手に笑えたらいいのにな
そんな風に上手に泣くことが出来たらな
こんな思いだけ、増え続けていく
どうせ叶わないけど

みんなみんな、揃いも揃って仲がいいね
馴れ合いでしょ? 付き合いでしょ?
たいした仲じゃないんでしょ?
それなのに それなのに
どうしてそんなにも 素直に笑えるんだろう

愛って何だっけな? 想いって何だっけな?
その答えを知りたくなって
小さな光に手を伸ばしたけど
怖くなって うずくまって また一人だ

僕らが一人を選んだくせに
一人でいることを悲しく思ってるのはなぜだろう?
僕らが一人を望んだくせに
誰かに愛されないことを寂しく思ってるのはなぜだろう?

「そんな問題、とても簡単な答えじゃないか
本当は一人が怖くて仕方ないんだろう?
でもそんな僕のこと 知られるのも怖いから
懸命に強がってるんだよ、君は」

やめてよ、って言ったでしょ
僕の心の中 勝手に覗かないでくれよ
わかってる わかってるから
僕のことは僕が一番わかってるから

言うなよ

「今からでも遅くはないんじゃない?
そう思える心があれば いつだって変われるんだよ
今からでも まだ追いつけるよ
終わりを決めるのは他の誰でもなく君なんだ」

僕らが誰かを想ったときに
独りじゃない、そのぬくもりに初めて気付くだろう
僕らが誰かを望んだときに
誰かを愛することの素晴らしさ

愛されることの素晴らしさ

愛し合うことの素晴らしさ

それに気付くんだ
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