はな

名も無い花に生まれ
ひそかに生きている
大きなリボンで飾られなくて
誰かの胸にも抱かれなくて
だけど花には花の心があるわ
しあわせを しあわせを
朝な夕なに祈ってる

ひと夜の月を浴びて きれいに花開く
しあわせなんかはこういうものね
何かと何かのめぐりあいなの
だから路傍の花もうれしく歌う
愛されて 愛されて
あとは涙になろうとも

流れる花もあれば しおれる花もある
運命だからとあきらめないで
この世の時間を愛してごらん
きっといいことばかりうかんでくるわ
ありがとう ありがとう
わかれ言葉はそれにして

悲しい時に想う 淋しい時に見る
あなたの心で枯れない花は
一体どういう花なのかしら
それは想い出だけに色づく花よ
捨てないで 捨てないで
夢と一緒に育ててよ
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