おやすみ前に

ワインのほてりも さめもしないうち いやね…
そろそろ帰ろうと つぶやきが淋しくて
ちょっとすねてみる 真似したの

幸せみちた ふたりを乗せた 電車の中で
窓に流れる 街のともしび ながめるふりして
ガラスに映った あなたの横顔
そっとみていたけれど…

もしもあなたが 気付いてくれたら
うつむかず ほほえみ 返せるかしら

ざわめきとぎれて いつか帰り道 ふたり
このまま同じ夜 分け合っていたいから
わざとまわり道 教えたの

左の肩に あなたの腕の ぬくもりつたう
もう一度だけ 確かめたいの 熱い想いを
もうすぐなのね 私の家は
あの角を まがったら…

月の光が 雲に隠れたら
初めての口づけ 受けてもいいわ

もしも あなたの指が触れたら
初めての口づけ 受けてもいいわ

おやすみなさい 言われる前に
初めての口づけ 受けてもいいの…
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