トレイン

今宵きっときっと叶うと信じて
ひらり 咲いた夜の街へ
この手ぎゅっと握っていた空の下居たんだ
街はかつて泣いた顔をしていてさ
代わり映えのない日常
この手ぎゅっと握っていた頃のままでいたんだ

枯れたこの喉を鳴らして
いつか遠く飛んで飛んでいけ
撒き散らして泣いて
ここまで歩いた

いつかの未来に僕達は来れなくても
重ね重ね歩く道をちょっとだけ抱きしめた
いくぜ あの街 手を振る君はいなくても
昇る月が夢のままでちょっとだけほっとした

冷めたギターの波形上 繋ぐ音符のリズム
やけに耳に残るノイズ消し去って
ここが決勝の会場 夢の東京さ 摩天楼
唸る 心閉ざして 沈むあの頃

いつかの未来に俺達は来れなくってさ
夢を置いて戦う日々にちょっとだけ安堵した
響けこの声 掻き鳴らすギター片手に
不意に見えた夢の欠片 ちょっとだけ躊躇した

落したろ?ガラス玉
拾っていけ今
気付いたろ?閃光に乗れ
あがいてもここが今

いつかの未来に僕達は来れなくってさ
響く響くこの声聞いて ちょっとだけ歓喜した
いくぜあの街 快速僕専用車両
届け届けトレイン聞いて「ちょっとだけ急いでくれ」
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