slip

頑丈なドアに掛る鍵
手さぐりで開け放つ
今夜も癒えないまま

見えなくなってたんだ
鏡にすら映りゃしないこの姿で
誰かが見つけられる?
あるはずのない期待に踊らされてる

想像をうち破って走り出した僕を
嘲笑う 風を脱いで
胸をしばり付ける正しい世界も
振り切って 走りだした

聞こえなくなってたのだろう
自分自身の願いだとか
誰にだって見せたことない
弱い心が吐く その声に

いま
衝動を認めたんだ 冷え切った僕に
降りかかる 風を呑んで
近付くほどに僕とずれてく世界も
振り切って その先へ

想像をうち破って走り出した僕を
嘲笑う 風を脱いで
胸をしばり付ける正しい世界も
振りきって 走りだした

頑丈なドアの中 鍵をなくしても
何度だって うち破って
近付くほどに僕とずれてく世界ならば
もうそんなの置いていく
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