薔薇の洪水

高架下の落書きみたいに
価値のある歌詞を書きたい
どうかしてる 君の手をとって
大理石の床を滑るように走る

息を切らす
メノウのように渦巻いた空の下
怖いものはない
怪物のようなこの愛以外には

君と落ちていきたいのさ
奈落へ堕落しようよ
夏よりも暑いシーズン
押し寄せる薔薇の洪水

夜明けは近い!
太陽よおねがい
どうかぼくらをつかまえないで

市街地を抜け
外れに住む友達にかくまわれ
暗くなればまた駆けてゆく
獣すら追い越して

高架下の落書きみたいに
価値のある歌詞を書きたい
どうかしてる 君の手をとって

もうはなさないで

あまりにも赤い太陽
刺されて血を流したいよ
甘い果物のプールに
飛び込めば ただの行水
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