光ノ終ワリニ

埋立地の街に生まれた俺は
夜、窓から見える工場の光が好きだった
このセカイじゃないどこかを空想して
遠い未来を想像していたんだ
夜の暗さ くだらねえ噂
それを傍観するだけの 自分の浅ましさ
未来は思ったより早くやって来た
このセカイじゃないどこかも見つけたさ
それは半ば理想郷的に映ったんだ
でも結局 痛みも孤独も消えねえし
まだ相変わらず 続けてる工場勤務
あっちの世界じゃ これでも全裸のキング
金よりもスケべ 金よりもスケべ
呪文のように繰り返す俺は正しく病んでる
どこか悔やんでる でも個室にこだわってる
俺が言うセカイとは
俺が認知する範囲のものでしかない
分かってるさ
妬み 憤り 粘り 生き残り
一夜にしてひっくり返せるほど そんな甘くねえ
長い戦いの幕開け さぼりゃ泣くだけ
だからこそユーモアとブリーフを 常に蓄え
ラッキースケベは春風 いっときの慰め
だれかを否定しても
自分が肯定されるわけじゃねえ
それよりも歌おう 宴の時間だ

光ノ終ワリニ
始マリヲ 刻ミコモウ
奈落ト 絶望モ
傍ニ 連レテ行コウ

光は終わった あの日から変わった
それでも平静を装い 紛れる日常
これ以上 どうすりゃいいって時に
奴が言いよる
赤い夜 甘い誘いは無垢な致死量
誰だって そう 自分の中に化け物を飼っている
分かってる 瀬戸際で いつも戦ってる
あの光にはなれない 闇が離れない
それでも進もう 奈落も絶望も引き連れて
常識も公式も当てはまらない
ここはバーチャル
先の見えない明日
怯えるよりミソシタ
見ながら適当に今と闇を楽しめ
窓一つ無い部屋で 開くwindowは無数
発光するスケベ画像に俺たちは夢中
ドブネズミの美しさを何よりも信じてる
だから夜もすがらこの姿 むき出しの歌さ
金よりもスケべ 金よりもスケべ
なんべんだって同じこと言い続ける 知ったうえで
上手くなんて生きられねえけど 真夜中の開拓者
進む道を決めるのは いつだって自分さ 負うカルマ
お前が毎夜 イチモツ会議を 止められないように
俺も闇の中を進むことを止められないんだ
大丈夫 俺たちは正しく病んでる
断絶された 闇の中 それでも響かすんだ
俺らしか鳴らせない音楽をここに

光ノ終ワリニ
始マリヲ 刻ミコモウ
奈落ト 絶望モ
傍ニ 連レテ行コウ

誰も見捨てない
俺一人じゃ意味がねえ
クソみたいなセカイを変えるのは
虐げられた者達の叫び
俺たちは真夜中 革命を続けていく
中指立てずにイチモツ立てる 永遠の抵抗者
成功者ってだけじゃ 意味がねえし退屈だ
見たいのはその先 美しい闇さ
この硬さは特別 コア中のコア
This is poemcore なによりも自由であれ

光ノ終ワリニ
始マリヲ 刻ミコモウ
奈落ト 絶望モ
傍ニ 連レテ行コウ
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