予言者

カンカンカン照りな天気の午後に
大大大大 大地震が来ると
ぼうぼう・ぼうぼうに はやしたヒゲを
ユラユラゆらして予言者が言った

予告の月が近ずいて
ちっちゃな妹 恐がった
兄は全く無関心
TV は その話題ばかり

Ah 予言者は
Ah 物語をつづり
Ah 場面をつくる

とうとう予告の月がやってきた
ビクビクしていた人は 逃げ出した
無関心よそおう 人まきこんで
とうとう・とうとう世の中 大騒ぎ

だけど地震来なかった
大きなTVな無事だった
だるまさんも転ばず
家(うち)のナマズは大あくび
予言者の言った事は
うそになってしまったけど

とにかく僕はほっとして
明日の事を考えた

Ah 予言者は
Ah 物語をつづり
Ah 場面をつくる

予言者たちはまだまだ詩(うた)うよ
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