遠い空

まぶた閉じてみても 涙こぼれおちて
過ぎし日々をぬらす 果てしなき旅路
描いていたよ 未来はどこへ
汽笛むなしく鳴り響くだけさ
春の嵐夏の日差しうけて
翼ちぎれようと飛べる鳥よ
帰りたいと願う空があるか
アーアーアー 遠い空

心だましきれず 思い溢れ出して
夕日みつめ一人 しるべなき明日(あす)よ
伝えられるか 言葉もなくて
声を限りに名前呼ぶだけさ
秋のごとく冬の吐息たえて
凍えながら咲いてみせる花よ
永久(とわ)に愛を誓う人がいるか
アーアーアー 遠い空

月は欠けて闇の中で迷い
仰(あお)ぎみればやがて明ける空よ
人は何故に尽きぬ夢に酔うか
アーアーアー 遠い空
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