チャイナタウンの朝

人影まばらな早朝の
チャイナタウンの路地 水たまり
朝日が射す場所と暗いままの場所
ふと匂うお線香 懐かしいな

まだ子供の頃におじいちゃんに
連れられて歩いた 横浜の
華やかな人ごみ 優しいてのひら
時を超え旅して行きたいな

まだ何も失っていない
そんな時代の中で
よそゆきの顔をする前のあどけない時間

もう少しこのまま歩きたい
すべてはカラフルな嘘みたい

硝子ケースの中の料理はまどろみ
朝靄に汽笛が遠ざかる

まだ何も始まっていない
そんな朝日の中で
まだ何も遅くはない
そんな気持ちになれるわ
まだ何も失っていない
そんな時代の中で
まだ何も遅くはない
そんな気持ちになれるわ
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