一枚の写真

過ぎた日々を また今日に置き換えて
夜に頬杖をついた 寂しさが
都会(まち)の冷たい 風に吹かれ
僕を駅へと 運んで行く
忘れ去りたいガラクタに 昨日まで捨てて
バッグの中は想い出を詰めた
箱でいっぱい もう行かなくちゃ
君へ届くはずの手紙 握りしめたままで

すきまなく建ち並んだ ビルの群れ
愛に背を向けて 抱いた憧れさ
あの頃君に かけた電話
遠く離れた いつわる声
ここにおいでと 誘う心 言葉を殺した
ベッドの隅に 隠れていた
僕だけのメモリー 一枚の写真は
過ぎ去った風景と 君が写っているよ

写っているよ……
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