北流記

流れ星…‥
ひとり見つめて 偲ぶのは
まだうら若き ふるさとの君
あゝ抱いてもやれず 捨てゝきた
さすらい遥か 旅ごころ

北の町…‥
風も心も 凍るのに
たゞ燃えるのは ひとすじの愛
あゝ斜むく月に 詫びて飲む
燗酒わびし ひざ枕

ふるさとへ…‥
夢は飛ぶのに なお北へ
身はうらはらに また旅の空
あゝ想い出深き 山と川
いつの日帰る 我が運命
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