幻想

薄衣の夜風は
宵闇の赤い爪のあと
待ちわびる 人もなく
遥かなる悠久を思う

夢は退屈の証し
愛は終われば幻想

流れゆく時の河
幾千の恋の戯れに
抱きしめる 我が胸の
愛しさは 誰に告げぬまま

夢は退屈の証し
愛は終われば幻想
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