琥珀色の骨

手のひらにバラ 悔いのない花
夜明けに 開き 酔いどれて あてのない朝
靴も脱がずに 抱きしめたから
窓辺の海を 眺めれば 思い出すはず
今は波に 飲まれそうだ

南の海に イエスが沈む
琥珀のラムを 握りしめ デッキに眠る
力こぶだけ 自慢の鳥に
流れ着いたら 浴びるだけだ アルコールの雨
そして白い 腕を巻き付け
途方に暮れ 目をつぶれば

骸骨がうれしそうに踊る
カタカタと音をたててはしゃぐ

終わる夢もない 勝つ朝もない
ただ夜は明けて 失った ただれた記憶
手のひらのバラ 悔いのない花
夜明けにも咲き 酔いどれて あてのない朝
あてのない朝
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