それからはそれからで

何も無い野原に出掛けよう
忙しい日々を忘れよう
駆け抜ける季節と 迫る期日も
好きなように出来ない 思惑を離れて
落ちてゆく無垢な眠りに
心地好く今は任せよう

少しだけの休息
こびり付いてることのそれからは
いずれまた目覚める
溜息を振り落としたそれからで
切り開いてゆく手を

誰も居ない野原に出掛けよう
忌わしい日々を忘れよう
此れまでの記憶と 背負う名前も
描いてた自分の 肖像を破いて
消えてゆく姿形に
ためらわず今は任せよう

忘れていた安息
染み着いてることのそれからは
まやかしから目覚めて
足枷を振り解いたそれからで

変るための終息
手遅れになるよりその前に
本能を呼び覚まして
走る足取り戻したそのあとで
切り捨てるよ全てを
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