降り出した雨
駆け出してく
恋人達 笑う声

いまごろきみは
どこかの町
新しい傘を買ってる
空を裂いた稲妻が
強く 照らし 出した
駆け込んだ 屋根の下で
ひとり 声も出せない

私しか知らないきみを
きみは
その弱さごと全部
捨ててしまいたかった
遠いどこかへ行くため

きみだけが知ってた私だけが
ここで佇んでいる
風に転がるビニール傘
まるで私みたいね
どこへ行く

鳴り止まぬ
雷鳴の音は
人々を家に帰す

私だけ このまま
どこにも
帰れない
ような気がした

きみを傷つけるような
悲しい出来事を
そっとよける傘になって
守れると思ってた

いつか この風が やんだ頃
きみは その新しい愛も
捨てて しまうのでしょう
やさしさ
思い出さずに

私しか知らないきみを
きみは
その弱さごと全部
捨ててしまいたかった
遠いどこかへ行くため

きみだけが知ってた私だけが
ここで佇んでいる
風に転がるビニール傘
まるで私みたいね
どこへ行く
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