月夜ガラス

色褪せてゆくのがこわいです 月夜みたいに
急ぐことなんかないのにね 駆け抜けてたい

まっすぐ歩けば あなたは死んでゆく
よそ見をしてたら もはや七転八倒で

真っ白になりたくて 瞳を閉じただけなのに
辿り着く光の先に 何を待っても
許してはくれないわ
こんなに愛しくてどうしたらいいのかしら
あたしの部屋だけに流れる
雨音の拍手喝采

渦巻き状に旋回するフレーズ
いつまで鳴ってるの
核心を突いてくるがいいや
こたえてみせよう
「勝手にすれば」とあなたは言うけれど
あなたが居てこその生活になってるのよ

自分の隠してた傷を 当たり前のように
受け入れてくれるのなら
それ以上なんにも要らないから
かけがえのないものさえ わからなくなるの
こぼれ出す涙にだって映るあなたが
笑っていたなら…

いつまでないてるの なき方も知らないで
いつもそうでしょう
終わるとき 悟ってしまうのが嫌だからって
また曖昧に 惚けて 離れて 隠れて
それでも甘えているのでしょう
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