闘争心という名の本能

呼吸もままならないまま、倒れ込んだ
悔しいはずの空の色が、
なんでこんなに澄み渡ってんの?
最初はただ楽しいだけだった
いつからだろう、辛い時間の方が長くなったのは

嘔吐きながら嗚咽しながらに
全てを試しているうちに
自分が特別じゃないと気づいてしまった

ここが僕の限界点
もう悔いはないと?ふざけるな

ふざけるな

全身全霊で駆け巡る僕の血が
まだ動けるかと僕に問う
困難だって構わない
絶望ですら傍らに
全てを背負って立ち上がれ

全身全霊で駆け巡る僕の血が
まだ動けるかと僕に問う
痛みですら歓迎しよう
その先にあるのが勝利なら
そう、これは闘争心という名の本能

知らないうちに早熟とカテゴライズ、僕のことらしい
周りの唇が数字だけを見て、
既に終わったと僕のことをあざ笑う
歳のことを考えてみたとしても、もうそろそろだねと

みんなで嵐のような拍手喝采
よくやったと労いの言葉
若い頃の君に夢を見させてもらった?

昔の様に動けないこと、もう分かっているけれど

分かってるけど

全身全霊で駆け巡る僕の血よ
返事がなくとも構わない
傷口から流れ落ちるこの赤の色は
君が駆けることの証明

全身全霊で駆け巡る僕の血よ
返事がなくとも構わない
自分自身は分かっている
可能性という名の綱渡り
でも、これは闘争心という名の本能

全身全霊で駆け巡る僕の血が
まだ動けるかと僕に問う
困難だって構わない
絶望ですら傍らに
全てを背負って立ち上がれ

全身全霊で駆け巡る僕の血が
まだ動けるかと僕に問う
残り時間がある限り1分1秒コンマ先まで
そう、これは闘争心という名の本能
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