湯布院ワルツ

恋の終わりを 告げるよな
鴬(うぐいす)哀し いで湯町
これが最後の ふたりの旅路
春もさかりの 湯布院に
灯るさびしい 灯るさびしい
宿あかり

水に浮かんだ 花筏(はないかだ)
紅く染めゆく 金鱗湖(きんりんこ)
日暮れ街道 遥かな由布岳(やま)よ
こころ寄り添う 湯布院は
辻馬車(ばしゃ)に揺られる 辻馬車(ばしゃ)に揺られる
ふたり道

いくら燃えても すがっても
わかれ涙の 夜が明ける
今日はいらない 明日が欲しい
霧が隠した 湯布院に
愛も散りゆく 愛も散りゆく
消えてゆく
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