声のもと

「月が出てれば道は明るいね」と
幼い頃に耳にした言葉は

離れて見える昨日をそっと辿り
希望を撒いた明日をもっと想える

遠い遠い愛おしいあなたの声がする
その声のもとに渡していたい

消えかけていた明かりに火を灯し
消えかけていた未来を照らし始める

遠い遠い愛おしいあなたの声がする
その声のもとに渡していたい

結んでいた手を開いてほら
鐘の鳴り響く朝をずっと待っていたんだろう
いつかの誰かが今日も走り去って
誰かに会いに

遠い遠い愛おしいあなたの声がする
その声のもとに渡していたい
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