五つの夜まで

広いオデコ撫でてあげる 手入れの雑な膝枕で
あなたの上着は温いの アタシの冷え性も眠るの

二人 朝寝のあとで 熱いうどんがまた食べたいの

丈の長い服の香り 一人 想いますあなたを
夜を五つ数えるまで この服の匂いと眠る

甘い言葉にも磨きがかかるの
一人 待つ夜が長いから
流行りにも似てる乱れた台詞に
繋ぎ合わせてみる

高い枕には馴染まないうなじ
左側の低さがいいの
五つ目の夜が明けるふくらみに
鼻歌雑じりの tututu
しまりがないのがいつもの午後なの
口開けたままの tututu

「日向の匂いだね」と軽く指を撫でる
「もう少し朝寝するの」五つの夜まで温めてね
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