木々が大きかった頃に

Hello マリアンヌ
Hello ジュリア
遠すぎる都会から 車を飛ばして来たの
舗道に置かれた テーブルが見える
口々に語る夢
金色 巻き毛を揺らし
ため息をついた 角の店
ドアを押した
教会のそばの もみの木も
あの頃 もっと大きく見えた
雨上がり 黒い犬ゆっくり通りを横切る
口笛を吹けば 尾をふるよ
小さな胸のメモリー

湯気の出た カフェオレに
ひとつの願いを かけた
それぞれの 夢を叶えてと
十字 切る
焦げ茶色をした テーブルも
あの頃 もっとあざやかな色
流れゆく白い雲 みんなの顔に変わって
潮騒の音が 聞こえ出す
小さな 胸のメモリー
Hello マリアンヌ
Hello ジュリア
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