懐かしいマッチの炎

ああ 懐かしいあの時代
一本のマッチの炎の中に…

月が雲間に隠れて
二人は影になる
あなたはマッチを擦り
炎でわたしの顔を見る
わたしはフッと吹き消して
月が出るのを待ってという
あなたが火をつける
わたしがフッと消す
何度も何度もくり返し
心を近づけている

ああ 懐かしいあの時代
一本のマッチの炎の中に…

青くゆらめく炎に
あなたの顔がある
涙が光っている
見るなと怒って顔隠す
わたしの軽いいたずらを
恐い顔してとがめている
わたしが火をつける
あなたがフッと消す
いつもといつもと反対ね
心を迷わせている

ああ 懐かしいあの時代
一本のマッチの炎の中に…

一本のマッチの炎の中に…
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