俺は浪花の漫才師

阿呆や阿呆やと うしろ指さされ
笑い求めて西成あたり
冷酒飲んで空あおぐ
俺は浪花の漫才師
やけにまぶしい通天閣

人を笑わす この俺だって
自分の心は笑わせないのさ
うどんの湯気に夢かけて
俺は浪花の漫才師
馬鹿な男の意地がある

親や女房に かまっちゃおれぬ
舞台いのちの 芸人家業さ
危篤の電報握りしめ
俺は浪花の漫才師
許しておくれよお母さん
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