ヒカリゲート

昨日までも そして今日からも
実話なんだよ 全力のドキュメント

シリアルナンバー付けて 付箋貼った思い出は
もう どっか行っちゃって
在りかも分からないままなんだ

ほら手を叩け 足鳴らせ
声高く 誇りを持て
誘われるがままに 光のゲートの先へ

引っ掻いた真っ赤な傷跡
まるでそんな風に痛々しい
僕に下された現実を引きずって走って
走ったって追いつけもしないものを
どんな魔法で手にしようって言うんだ

素っ気無い終わりに 暮れ行く陽を背にして
今までをチャラにして笑える程 大人じゃない
平然としているのが不思議なほどに
心は声を上げているんだ

探してみるかな? 平穏な日々を
効率良く笑えて 傷付かない そんな毎日を

望んで得た結果だって
下方修正したもの達と
ヘラヘラと笑って生きる日々を
遮って 藻掻いて 荒くれる情熱を
取り敢えず明日も 燃やしてみるだけだ

咄嗟に隠れて 白羽の矢から逃れて
波風立てずに 今日が終わってくれたらなぁ
最善を尽くして今を手にした
一体 誰が そう胸を張れるんだ

春風に呼ばれ 夏のうだりを超えて
短い秋にもたれ 冬の静けさを歌う

通り一遍の喜び 塗り固めた幸せ
何を信じて どれを手にして
今生に別れを告ぐ

咲いた真っ赤な傷跡
まるでそんな風に痛々しい
僕に下された現実を引きずって走って
走ったって追いつけもしないものを
どんな魔法で手にしようって言うんだ

そっけない終わりに 暮れ行く陽を背にして
今までをチャラにして笑える程 大人じゃない
平然としているのが不思議なほどに
心は声を上げているんだ

光に充ちたゲートをくぐって
また 無我夢中を繰り返すんだ

立ち話みたいな 未来も
実話なんだよ 全力のドキュメント
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