酒季の歌

あなたを想って 飲む酒を
君恋酒と 申します
砂漠に雨の 降るように
心にしみる 春の酒

親父とふたりで 飲む酒を
孝行酒と 申します
長生きしなきゃ だめだよと
団扇であおぐ 夏の酒

気の合うあいつと 飲む酒を
兄弟酒と 申します
時には冷やで グイグイと
徳利を倒す 秋の酒

小芋の煮っころがし 笹がれい
肴は四季の ありあわせ
酒あればこそ 苦しみも
楽しき明日の 語り草
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