さすらいの途中で

あなたの肩先をぬらす 夜霧は女のためいき
忘れないでと おまえは言った
別れのときさえ 素敵だったよ
おまえがのぞんだ さよならなのに
おもわず抱きしめて あやまりつづけた
いけない男だと 自分を責めたよ

どこかに悩みでもあるの このごろ元気がないよと
何も知らずに 心配したよ
おまえのこころに 恋が芽生えて
言い出しにくくて ゆれてたのだろう
夜霧のまん中へ さよなら告げよう
別れはおたがいの 旅立ちだから

今でも今でも とても素敵さ
今度の恋人 大事にしろよ
ふたりはさすらいの 途中で出逢った
もう一度会えそうな 気がするさよなら
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