胡蝶蘭

二人出逢わなかったら
こんなに苦しまずいられたのに
暗闇の中 手探り君を探している

不甲斐ないなんて嘆くと
君はクシャクシャに撫でてくれたのに
身勝手で不器用な僕は
君をグシャグシャにしていた

無邪気に笑う君を
あんなに悲しませたなんて
いっそ世界から 見放されてしまえばよかったなぁ

君の夢ばっかみてしまうんだ
苦しくて寂しい時ほど
陽だまりのように暖かくて
二度と覚めないでいてほしい

淡い記憶を
塗りつぶせどもまだ君の感触が
色濃く且つ鮮明に
まとわりついて離れてくれないの

不甲斐ないなんて嘆くと
君はクシャクシャに撫でてくれたのに
身勝手で不器用な僕は
君をグシャグシャにしていた
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