因幡大黒舞

エサー 大黒舞を見っさいな
さて目出たいな 大黒舞

エサー 始まる月の元日(ついたち)に
孫子に伝わる泉とし<アドッコイ>
扇に紙を相添えて 末広がりと 祝いますとや
さて目出たいな 大黒舞

エサー お百姓さんは春は三月 荒田を起こして
苗代ごしらえなされます
<此方さんにもなされます アドッコイ>
ヤットマカセといいしなに
大黒さんが鋤取りで<アドッコイ>
恵美須さんが鍬取りで
七福神さん勢揃い<アドッコイ>
六石六斗の籾をまくとや
さて目出たいな 大黒舞

エサー 年から年中の月の数を
数え数えてみたならば<アドッコイ>
師走の月が晦(おと)月で三千世界に餅を搗く
<此方さんにも搗かれますアドッコイ>
ヤットマカセといいしなに
黄金の臼をむくり出し<アドッコイ>
白金杵をかつぎ出し
大黒さんが甑(こしき)取り<アドッコイ>
恵美須さんが杵取りで
七福神さんもみ直す<アドッコイ>
だんだら拍子で搗かれますや
さて目出たいな 大黒舞
<千秋万歳 福はこなたに納まった>
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