少年いろの空

その眼はむかし 空だった
悲しいときには 素直に泣けた
きらきら 蒼い空だった
その眼はむかし 海だった
愛する心が 静かにゆれた
セロファン色の 海だった

いつからか 泣くことも ルル
いつからか 笑うことも
歯車 みたいな 毎日の
カレンダーの中に わすれたの

その眼はむかし 風だった
明日という名の 青空の中を
自由に飛べた 風だった
その眼はむかし 夢だった
果てない砂浜 裸足でかけた
少年いろの 夢だった

いつからか 泣くことも ルル
いつからか 笑うことも
歯車 みたいな 毎日の
カレンダーの中に わすれたの

ルル……少年いろの 夢だった
少年いろの 夢だった
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