白鳥(しらとり)

はてしなく 雪の舞い散る
湖に 浮かぶ白鳥
その鳥は 恋に疲れて
還らない 君の姿か
衿足も細く ああ哀しく

花かげに 君と築いた
ささやかな 愛の山小屋
人の世の つらい掟が
ここにまで あると知らずに
頬よせた日々の ああはかなさ

なにもかも みんな運命と
湖を 埋める粉雪
その雪に 独りたたずみ
口笛を そっと鳴らせば
白鳥の影も ああ泣いてる
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