長崎慕情

丘に登れば 外人墓地あたり
ないているような 浦上の鐘は響く
後姿だけを追いかけても
呼べばむなしい ただ涙がのこるだけ
愛をかわした あの日の幸せを
あなたは忘れて 長崎はかえらない

遠くにうかぶ あの外国船に
心うばわれて 見知らぬ国へ行きたい
後姿だけを追いかけても
呼べばむなしい ただ涙がのこるだけ
雨にまどろむ 濡れたオランダ坂
一人歩きの 港へ行くいしだたみ
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