小夜子

小雨交じりの 風の夜
濡れた灯りの スナックで
思いがけない けれど運命(さだめ)の めぐり逢い
小夜子 お前が 小夜子 いとしい
人の妻とも
人の妻とも 知らず恋して
ふたりの明日が 見えぬ悲しさ

逢瀬重ねて この胸に
いつかお前が 住んでいた
どんな不幸に 泣いていたのか 聞かないが
小夜子 離しは 小夜子 しないよ
どんな罪でも
どんな罪でも 受けるつもりと
一途なお前を 抱きしめるまま

小夜子 死ぬまで 小夜子 一緒に
誰も来れない
遠いところへ ふたりして
幸せひとつを 抱いて明日へ
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