Mirror Mirror

どこから現(うつつ)で幻か
世界の額縁 覗き込んでみれば

月は足元へ 街は夜の上
右眼は左へ コラージュしてよ

「どれが私なの?」 自問自答 繰り返しながら
永遠に続くあちら側を
探り彷徨う

決してもう見せない
粧(めか)して 演じて
固めて…これで完成

吹きざらしの 剥きだしの 心隠す鎧が
気づけば 脱げずに私になってたの

鏡よ鏡
信じてくれる? 聞いて

たったひとつだけの正体を
奪われないかと 怯えてきたよね

胸は薄氷(うすごおり) 割れてしまえばいい
流れ出す涙 それが君だよ

他人の指紋で濁ったそちらは苦しいでしょう?
混じり気のない私の国
連れて行くから

すべてを見てたよ
甘えてもいいんだよ
今すぐ 名前呼んで

「強くあれ」と 「泣くなよ」と 君を縛る呪いを
解きましょう ひとつ残らず嘘だらけ

鏡よ鏡
暴いてあげる おいで

映った肖像が 言葉で汚れてゆく
私は君で私で
裏と表 混ざって

すべてを見てたよ
甘えてもいいんだよ
今すぐ 名前呼んで

「強くあれ」と 「泣くなよ」と 君を縛る呪いを
解きましょう ひとつ残らず嘘だらけ

鏡よ鏡
正しいのは ねぇ 誰

君は誰
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