諦めモード

いつだっけ 子供の頃から
キミのことが好きだった
こうやって 一緒に並んで
見上げる夕景 帰り道

今さらもうこの期に及んで
「恋人同士になりたい」なんて
笑わずに言えない 冗談っぽくなっちゃう
柄じゃないから

キミの一番にはなれなくていいよ
もうずいぶん前に諦めたから
でもキミのそばに一番長くいるのは
わたしでいさせて

いつだっけ 追い抜かれたのは
さりげなく背比べ
こうやって 一緒にいるのも
時間は有限 流れてく

沈んでゆく夕陽を見つめ
キミが今考えてること
当ててあげようか 何だってわかっちゃう
あの子のことでしょ

キミの一番にはなれそうにないよ
期待するだけ悲しくなる
でもこの瞬間一秒だけでいいから
わたしを見ていて

ねえ、もしも幼馴染じゃなくて
今はじめて出会ったなら
わたしのこと好きになってくれたりするのかな…

「目の中にゴミでも入ったの?」
って不思議そうに覗き込むキミ
いつのまにか頬を伝う涙
もう、鈍感すぎてキライ

キミの一番にはなれなくていいよ
もうずいぶん前に諦めたから
でもキミのことを一番大好きなのは
わたしでいさせて

ずっとそばにいさせて
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