空砲

昔から大事にしてたものも
いつの間にか見当たらなくなるよ
今ではもう

東京はアクマのはびこる街と
大げさな装備で旅立てど
構えた銃には的が無かったのさ

脱いだら
自由にまわるよ

今ではふたりは
逃げも隠れもせずに
ふたりで歩いた道を
霧がかる山間に涙を流した春を

すりガラスの向こう
塩かけたスイカの味
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