足音

ずっと 胸の底で 信じ続けていた
手のひらから 透けて見える 朝日を

幸せの足音に 目を閉じて ただ耳を澄ましてた
眩しくて目をこすれば それぞれの 朝がはじまる

靴底の音 ざわめきになる
今日はいつでも 新しい道
誰かが夜に 失くした鍵も
照らし出して 見つけるよ

走り出す声が 大きくなる
かすれていても 君を目指して
坂道をのぼる 息が揺れる
風に羽を預けて 飛び立て

ベルが耳に残ってる
「行くよ」そんな風に聞こえたの

柔らかなこの部屋に くるまれて ただ守られていたい
ふくらんだカーテンから 夢の外 朝が広がる

曲がり角には 花が咲いてる
似ているようで 新しい道
ささくれていた 心の影も
眩しい空 溶けてゆく

少しずつ声が 重なり合う
見下ろした街 滑りだしてく
駆け下りた先で 君に会える
今日が加速していく 飛び出せ

夢の香り残ってる
すぐに朝の空にほどけてく

前髪にかざした右手 いくつも選んで手放した
今ずっと胸で燃える 朝の光を見てる

走り出す声が 大きくなる
かすれていても 君を目指して
坂道をのぼる 息が揺れる
風に羽を預けて 飛び立て

ベルが耳に残ってる
「照らせ」そんな風に聞こえたら
夢の外に飛び出して
靴を鳴らし今日を歩いてく
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