防人の唄

むかしある若者が 夜の浜辺で
波の音にあわせ 立琴を弾いていた
その夜の空は晴れ 遠くの沖へ
静かに静かに 消えていった

むかしその調べ さざ波にのれ
はるか故郷よ 恋し母よ
懐しその日々は 遠くの沖へ
静かに静かに 消えていった

波の中に消える 防人の唄
残る琴の調べ 涙を流し
破れし若者は 空の星へと
静かに静かに 流れていった
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