透明の恋

好きな色をひとつひとつ
コラージュした 私の部屋
出たくないな 硝子の中
居心地 良いんだもの

水面の泡を数えても
眠れない夜が続くわ
今の私は透明で
向こうが透けてしまう

誰か気づいて と叫んでみても
あなたの世界に届くか分からない

でも でも

ゆらゆら私の心が
水槽の中で揺れてる
群れから逸れた海月は
ガラスの中で迷ってる

あなたの好きな空の色
海の底と同じ匂い
違うところばかりだけど
おんなじ気持ちよ

ガラス一枚の隔たりだけが
あなたと私の間に在るのなら

この手で

ゆらゆら私の心が
水槽の中で揺れてる
群れから逸れた海月は
あなたの色に染まってく

ゆらゆら透明の私は
空と海の愛色に成る
独りの部屋から抜け出して
あなたに逢える日がくるの
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